お知らせ

岡山建築士会の冊子(情報誌)に掲載されました(倉敷市立第五福田認定こども園)

2020.07.15

倉敷市立第五福田認定こども園

こどのたちの夢を育む、もう一つのおうち

当該地は、倉敷市の南部に位置する文教地区であり、高層の建物も少なく、青空が見渡せる保育園、幼稚園、小学校の立地に適した場所となっている。今回、既存幼稚園を認定こども園へと再生させるに当たり既存部分の改修/取壊と園舎の一部増築を行った。既存RC造2階建ての園舎は一部思い出を残しながらの改修とし、管理部門と活動の穏やかな0〜2歳保育室と乳幼児専用庭を南面に広く確保させて外遊びの保育機能を満足させた。増築園舎は園庭が幹線道路から目隠しを兼ねたL字型配置とさせ、3〜5歳の園児は明るく広い園庭に飛び出して走り回れる泥んこスペースを確保した。保育室にはハイサイドライトを設け、安定した北側の自然光と通り抜けるそよ風が感じられる空間とした。調理室には、のぞき窓を設け、食育の学びにも配慮した。また園中心に「みんなの広場」を設け、各学年との交流・遊びや友達とのコミュニケーションが持てる空間を確保した。こどもたちが成長する過程で体験すべき要素は限りなく多く、光・風・におい・色による感性も大切な要素となる為、建物の材質にも細心の注意を払い施工を行った。こどもたちが、人と関わることの大切さを、大事にしてくれる周囲の人々との時間・空間を、乳幼児から感じ、夢を育み成長する場所が「もう一つのおうち」となることを強く願っている。

設計・監理 設計:ベン・玄場設計共同体
監理:倉敷市建設局建設部公共建築課
施工 建築工事:株式会社大森工務店
電気設備工事:太陽電気工業株式会社
機械設備工事:株式会社テクノシラタニ
所在地 岡山県倉敷市水島東千鳥町4番21号地内
建築面積 998.83平方メートル 用途 幼保連携型認定こども園
延床面積 1,152.32平方メートル 構造規模 鉄筋コンクリート造2階建
外部仕上 外壁:コンクリート(化粧目地切)の上、複層素材E
屋根:カラーガルバリウム鋼板
内部仕上 天井:ロックウール化粧吸音板
壁:ビニルクロス
床:複合フローリング
設計期間 平成29年9月〜平成30年10月 施工期間 平成31年2月〜令和2年3月
撮影 株式会社UK STYLE 井尻雅之

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株式会社 大森工務店